ティップランエギングは、船の上からアオリイカを狙う繊細な釣りスタイルです。そのため、ロッド・リール・エギだけでなく、PEラインの選び方が釣果に直結します。
各種メーカーから、色々な種類のPEラインが出ています.太さや編み込みも違うので、どれを選べばいいのかが分かりません💦
そのようなお悩みを解決いたします。
- PEラインの重要性
- ラインの太さ
- ラインの編み数
- カラーについて
- 強度 撥水、摩耗について
ここではティップランに適したPEラインの選び方をわかりやすく解説します。
目次
PEラインとは?なぜティップランに重要なのか



PEラインは、ポリエチレン素材を編み込んで作られた非常に細くて強いラインです。ナイロンやフロロカーボンと違って伸びがほとんどないため、水中のわずかなアタリを手元まで明確に伝えてくれます。
ティップランエギングでは、小さなアオリイカのアタリを「穂先の揺れ」や「手元の違和感」で察知して即合わせを行う必要があるため、PEラインの性能が非常に大切です。
ティップランに最適なPEラインの選び方ポイント5選
① ラインの太さ(号数)を選ぶ

ティップランでは、0.4〜0.6号のPEラインが一般的に使われます。なぜなら、太いラインだと潮の抵抗を受けやすくなり、エギが素直に沈まず、アタリが取りにくくなるからです。
- 0.4号:超高感度仕様。感度は抜群ですが、根ズレや風の影響に弱く、扱いがやや難しいです。ベテラン向き。
- 0.5号:感度と耐久性のバランスが取れた最もオールマイティーなサイズ。初心者から上級者まで対応可。
- 0.6号:風や潮が強い日、エギが流されがちな日におすすめ。強度も高く、トラブルも少ないので、安心感重視の人に最適。
基本は0.5号。状況に応じて太さを使い分けるのがプロの選び方です。
② ラインの編み数(ブレイド数)を選ぶ

PEラインには、**編み込みの本数(ブレイド数)があり、主に4本編み(4ブレイド)と8本編み(8ブレイド)**があります。
- 4本編み:表面がややザラザラしていて、耐摩耗性が高い。岩礁帯など根ズレリスクが高い場所に強いが、風の影響でガイドに絡みやすい。
- 8本編み:滑らかでしなやか。ライン放出がスムーズで、飛距離と感度が大幅にアップ。潮流の変化にも敏感。ティップランでは圧倒的に8本編みが主流です。
ティップランでは繊細なライン操作が命なので、滑らかさと感度に優れる8本編みを選びましょう。
③ カラー選びは視認性が最優先


ティップランでは、ラインの「動き」「テンションの変化」「わずかな戻り」がアタリのサインになることがあります。だからこそ、ラインの視認性がとても大切です。
- マルチカラー(10mごとに色が変わる):水深の目安が分かりやすく、攻めたい層を的確に狙える
- 蛍光グリーン/蛍光ピンク/蛍光オレンジ:日中でも海面で視認しやすく、風や船の揺れにもラインの変化が分かる
- 夜間釣行が多い場合は、蓄光加工ラインやライト反射型のラインが有利
アタリを「見る」ためにも、ラインカラーは明るく、識別しやすいものを選びましょう。
④ 強度(lb表示)と耐久性のバランスを取る
PEラインは細くて強いのが特徴ですが、号数が同じでも製品ごとに強度に差があります。たとえば、同じ0.5号でも10lbの商品と12lbの商品がある場合も。
- ティップランでは、PE0.5号で10〜12lb程度の強度が目安。
- 高強度PEなら、同じ太さでも切れにくく、シャクリや大物のやり取りにも安心。
- **摩擦や紫外線への耐久性(耐摩耗性能)**も重要。安価なラインは数回使うと毛羽立ちが起きやすいので要注意。
「号数+強度(lb)+耐摩耗性」で総合的に判断するのが賢い選び方です。
⑤ 撥水性・コーティング性能を重視する
PEラインは水に浮く素材ですが、ラインに水が染みると重くなり、潮に流されやすくなります。これが操作性の低下やアタリの感度低下に直結します。
- 撥水コーティング済みPEラインは、水切れが良く、操作感も向上
- コーティングによりライン同士の摩擦も減り、バックラッシュやガイド絡みのトラブルも激減
- 撥水効果が長持ちする「高耐久コート」モデルを選ぶと、長期間快適に使用
ティップランはライン操作が命!撥水性の高いPEラインで、常に軽やかな操作を維持しましょう。
釣りスタイル | おすすめPE号数 | 編み本数 | カラー | 備考 |
初心者 | 0.6号 | 4本編み | 蛍光グリーン | トラブル少なく扱いやすい |
中級者 | 0.5号 | 8本編み | マルチカラー | 操作性と感度の両立 |
上級者 | 0.4号 | 8本編み | 蛍光ピンク | 超高感度重視。浅場や低活性狙い向き |
ティップランエギングに最適なPEラインおすすめ10選!ギア詳細と使用感を徹底解説!
ティップランエギングでは、水中の微細なアタリを逃さず感じ取るための高感度なPEラインが欠かせません。ここでは、おすすめできるPEラインを、ギアの詳細とともに使用感までしっかり解説していきます。
1. シマノ ピットブル8+ 150m 0.5号
ギア詳細
- 号数:0.5号
- 長さ:150m
- 編み数:8本編み
- カラー:マルチカラー
- 価格目安:約1,600円
特徴と使用感
シマノが誇るコスパ最強クラスのPEライン。8本編みで表面がなめらかなので、キャスト時の摩擦が少なくトラブルも減ります。感度もよく、初心者でもアタリが取りやすくなります。使いやすさ重視の方におすすめです。
2. エックスブレイド X8 アップグレード 150m 0.6号
ギア詳細
- 号数:0.6号
- 長さ:150m
- 編み数:8本編み
- カラー:マルチカラー
- 価格目安:約2,000円
特徴と使用感
業界でも信頼の厚い「よつあみ」の代表ライン。非常になめらかで、潮の抵抗も受けにくいため、エギがナチュラルに沈みます。小さなアタリも手元にしっかり伝わるので、上級者からも高評価です。
3. サンライン PE EGI ULT HS8 180m 0.5号
ギア詳細
- 号数:0.5号
- 長さ:180m
- 編み数:8本編み
- カラー:ピンク系
- 価格目安:約2,500円
特徴と使用感
エギングに特化して開発された高性能PEライン。視認性が高く、ラインの動きでアタリが取れるのが大きな魅力。手感度も非常に高く、風や波がある日でも安定して使えます。
4. VARIVAS アバニ エギングPE X8 150m 0.6号
ギア詳細
- 号数:0.6号
- 長さ:150m
- 編み数:8本編み
- カラー:マルチカラー
- 価格目安:約2,700円
特徴と使用感
バリバスの人気シリーズ。低摩擦加工が施されており、ガイド抜けがスムーズ。感度と飛距離のバランスが良く、ストレスのないシャクリが可能です。中級〜上級者にも満足できる性能です。
5. DUEL アーマードF+ Pro 150m 0.4号
ギア詳細
- 号数:0.4号
- 長さ:150m
- 構造:PE+フロロコーティング(ハイブリッド)
- カラー:グリーン系
- 価格目安:約2,300円
特徴と使用感
フロロコートによる直進性の高さが特長。風や潮流の影響を受けにくく、軽いエギでも狙いのタナまでしっかり沈められます。繊細なアタリも逃さず取れる高感度モデルです。
6. ラパラ ラピノヴァX マルチゲーム 150m 0.6号
ギア詳細
- 号数:0.6号
- 長さ:150m
- 編み数:4本編み
- カラー:マルチカラー
- 価格目安:約1,200円
特徴と使用感
4本編みでややザラつきがありますが、強度とコスパは抜群。初心者がPEラインの特性を体感するには最適の一本。シャクリのキレやラインの変化もそこそこ感じ取れます。
7. シマノ タナトル8 150m 0.6号
ギア詳細
- 号数:0.6号
- 長さ:150m
- 編み数:8本編み
- カラー:チャートグリーンなど複数
- 価格目安:約1,800円
特徴と使用感
視認性が高く、キャスト時のトラブルも少ないライン。シャクリの動きに素直に反応し、エギの操作性も高い。中級者がランクアップを目指す一本としておすすめです。
8. バリバス エギングマックスパワーPE X8 150m 0.6号
ギア詳細
- 号数:0.6号
- 長さ:150m
- 編み数:8本編み
- カラー:ホワイトベース
- 価格目安:約2,800円
特徴と使用感
ティップランのために設計された専用PEライン。コシがあり風にも強く、リールへの巻きグセもつきにくい設計。視認性と感度のバランスが優れています。
9. ゴーセン 剛戦X エギSP 8ブレイド 150m 0.5号
ギア詳細
- 号数:0.5号
- 長さ:150m
- 編み数:8本編み
- カラー:ホワイト×ピンク
- 価格目安:約2,200円
特徴と使用感
「剛戦」という名のとおり、強さと感度が両立したモデル。エギの動きに敏感で、テンションフォール中のアタリもしっかり取れます。波や風のある日でも安定した釣果を狙えます。
10. ダイワ エメラルダス デュラセンサー×8 150m 0.6号
ギア詳細
- 号数:0.6号
- 長さ:150m
- 編み数:8本編み
- カラー:ライムグリーン、マルチカラー
- 価格目安:約2,400円
特徴と使用感
ティップラン用の「エメラルダス」シリーズの定番ライン。滑らかな表面処理によりラインの放出もスムーズ。シャクリの動きやエギの沈下速度もコントロールしやすいです。
まとめ:ティップランエギングで失敗しないPEライン選びの極意
ティップランエギングでは、わずかなアタリを確実に捉えるために、PEラインの性能がとても重要です。適切なラインを選ぶことで、エギの操作性が向上し、アオリイカとのやり取りもスムーズになります。
この記事で紹介した選び方のポイントをおさらいしましょう。
- PEラインの太さは0.4〜0.6号が基本。感度と強度のバランスを考えて選ぶのがコツ。
- 8本編み(8ブレイド)が主流。滑らかで高感度、ティップランに最適。
- 視認性の高いカラーを選ぶことで、アタリの変化を「目で見て」感じ取れる。
- 強度(lb)と耐摩耗性のバランスが重要。細くても強いラインを選ぶと安心。
- 撥水性・コーティング性能も操作性に大きく影響。水切れの良いラインがベスト。
これらのポイントを押さえて選べば、ティップランエギングの成功率は格段にアップします。
また、PEラインと一緒に使うリーダーラインとのバランスも非常に重要です。適正な長さと太さを選び、信頼性の高いノットで結束することで、さらなる釣果アップにつながります。
次のステップへ
これからPEラインを購入する方や、より高性能なラインを探している方は、**「ティップランエギングにおすすめのPEライン10選」**の記事も併せてご覧ください。実際の使用感や価格帯、購入リンクなども詳しく解説しています。
釣果を上げたいなら、ライン選びから見直してみましょう!




