「同じ船に乗っているのに、なぜあの人だけ爆釣するの?」
ティップランエギングを始めたばかりの方なら、一度はこんな疑問を持ったことがあるはず。
実は、釣れる人と釣れない人には明確な違いがあります。
ティップランエギングは、船からエギを落とし、海底付近を狙ってアオリイカを釣るスタイルです。初心者でもポイントを押さえればしっかり釣果を上げられます。
この記事では、初心者が知っておくべき基本から、釣れる人が実践している「ちょっとしたコツ」まで、分かりやすく徹底解説します!
釣り方や釣れる人と釣れない人の違い、さらに着底のコツ、エギのカラーローテーション、重さの選び方、アタリの取り方を詳しく説明します。
目次
ティップランエギングの釣り方を理解する

ティップランエギングでは、まず船からエギを真下に落とします。着底したら糸ふけを取ってから、ロッドを軽くしゃくってエギを持ち上げるのが基本です。その後、エギを沈めながらテンションをかけ続けることで、アオリイカが抱きつくチャンスを作ります。
しゃくりは強すぎず、リズムよく行うことが大事です。例えば、**「しゃくる→止める→沈める」**を一定のリズムで繰り返します。初心者の方は、竿先を見て動きを確認しながら、イカがアタックしやすいタイミングを意識すると良いでしょう。
着底のコツを押さえよう

着底とは、エギが海底に届く瞬間を把握することです。ティップランでは着底直後のフォールやステイ時にアタリが出ることが多いため、これが分からないと釣果に大きく影響します。
着底を見極める3つのサイン
① ラインの動きが止まる(=フワッとたるむ)
- 着底時は、ラインが急にフッと緩む動きをします。
- 特に「ドテラ流し」では、風や潮でラインが常に斜めになるので、細かい変化に集中しましょう。
② ティップ(竿先)のテンションが抜ける
- エギの重さがロッドから一瞬抜けるような「テンションの抜け」が着底の合図です。
- ロッドが自然にまっすぐに戻るような感覚もあります。
③ 指の感覚(PEラインを軽く触る)
- 着底時にラインから「コツン」という軽い振動が伝わる場合があります。
- 風が強くて見えにくいときは、指先でラインを感じるのが有効です。

着底までのカウントを覚える
毎回着底までの秒数(カウント)を測ることで、次から着底タイミングを予測できます。
例:「35gのエギで15mライン → 着底まで約10秒」
次回以降も同じ水深なら、9秒目からラインとティップに集中しておけばOKです。
潮・風の影響を考慮する
- 潮が速いと着底しにくい
- 風が強いとラインが吹けやすい
- ラインが出すぎると着底感度が下がる
🔧対策:
- エギの重さを30g → 40g → 50gと重くする
- 船の流し方(ドテラ/アンカー)に応じて角度を調整する
おすすめの実践手順(初心者向け)
- エギを投入し、ベールを開けてフリーで沈める
- カウント開始(例:10秒)
- ラインがフッと緩んだら、すぐにベールを戻してテンションをかける
- 軽く1回ロッドをしゃくって、確実に着底しているか確認
- すぐにシャクリ → ステイへ移行
着底を逃したら?
- 着底が分からなかった場合は、一度回収して再投入がベターです。
- 中途半端なフォールや中層ステイはアタリが取りにくく、イカの反応も悪くなります。
エギのカラーローテーションのタイミング

アオリイカは水中の明るさや潮の色、時間帯によってエギの色に反応を変えます。初心者の方は、釣れない時間が続いたらカラーを変えることを意識しましょう。
これはあくまで目安ですが、以下のような状況でもカラーローテーションを行うのが効果的です。

ローテーション例(状況別)
☀️ 晴天・澄み潮
→ ピンク系 → オレンジ系 → ブルー系 → ナチュラル系
🌥 曇天・濁り潮
→ パープル系 → ブラック系 → 赤テープ → ゴールド系
🎣 スレ対策・反応薄いとき
→ あえて「地味カラー」(ブラウン、オリーブ、クリア系)で違和感を減らす
カラーチェンジは「見切られ対策」と「状況対応」
釣れない=イカがいないではなく、エギが合っていない可能性が高いです。
カラーローテーションは、「攻め」の意識を持ってリズムよく行うのが、数釣り・サイズアップの近道です!

エギの重さの選び方
ティップランエギングにおけるエギの重さ選びは、「着底のしやすさ」「アクションのキレ」「アオリイカへのアピール力」を左右する超重要ポイントです。ここでは初心者でも失敗しにくいように、具体的な選び方・基準・状況別の使い分けを詳しく解説します。
潮が緩い・浅場(10〜20m程度):25〜30g
潮が速い・深場(30〜50m程度):35〜45g
基本は「着底が分かる重さ」から選ぶのが鉄則!軽すぎて着底が分からないと釣果ゼロになります。
重さ別の特徴と使い所

- 船長に水深と潮の流れを確認
「今は15〜20m、水速ちょっと速めです」などの情報で判断材料に。 - 最初は35gを投入して着底感をチェック。着底が分かりにくければ→40gへ変更
- 着底が早すぎる場合は軽めへ調整
イカにエギの動きが不自然と判断されることもある
「重すぎると動きが硬く、スレやすい」
→ 活性が高いときは軽め(30g)でキビキビアクション
「活性が低く、ゆっくり誘いたいときは重め(40g〜)でスローに見せる」
エギを変えて重さを調整する以外にも、カスタムできるシンカーなど各種メーカーから出ていますので、状況に応じて試すのもありです。
アタリの取り方のコツ

ティップランエギングでは、イカのアタリは非常に繊細です。竿先にわずかな「違和感」や「重み」が伝わるのを感じ取ることがポイントです。具体的には、以下を意識してください。
よくあるアタリの種類と特徴

アタリを取るための実践的なコツ
✅ 1. ティップ(穂先)を常に見続ける
- ステイ中(シャクリ後の止めの時間)はティップを凝視!
- アタリの9割はこのステイ中に出る
✅ 2. テンションフォールでラインを張る
- フリーに落とすとアタリが分かりにくい
- 着底前〜着底後は**軽くラインを張っておく(テンションフォール)**ことでアタリ感度UP
✅ 3. 軽いティップラン専用ロッドを使う
- ティップ感度が高いロッドを使えば、ピクッ・スッとした細かいアタリも拾える
- ティップが柔らかすぎてもダメ。感度と張りのバランスが大切
✅ 4. 潮に合ったエギの重さで着底を明確にする
- 着底がはっきり分からないと、アタリとの違いもわからない
- アタリは「着底じゃない動き」に気付くことから始まる
アタリがわからない時のチェックリスト

初心者の方は、イカがエギを抱いた瞬間を見極める練習を重ねましょう。経験を積むことで、自然と「これはアタリだ!」と感じ取れるようになります。

釣れる人と釣れない人の違い

ティップランエギングで結果を出す人には、共通した特徴があります。
- 着底の感覚をつかめる:エギが底についた瞬間を見逃さず、素早く糸ふけを取ります。
- ロッドの操作が一定:しゃくりとフォールのリズムを守り、イカが違和感を持たない動きを作ります。
- 集中力を切らさない:イカは一瞬の動きで抱きつきます。気を抜かず、常に竿先に意識を集中します。
- 状況に応じてカラーローテーションや重さを変える判断力がある
同じ条件でも釣果に差が出る理由は、以下のような「習慣・意識・装備」にあります。

釣れるための5つの基本テクニック

① 正しいシャクリとフォールのリズム
シャクリ → フォール(ステイ)をリズミカルに繰り返すことで、アオリイカを誘いやすくなります。
正しいシャクリの方法
🔹 基本動作(中級者以上も実践する型)
- 着底を確認
- ロッドを水平から上にスッと持ち上げる(1〜2回)
- 回数:1〜2回が基本。状況で3回でも可
- 強さ:「パンッ」とシャープに、小さな音が鳴るくらい
- シャクリ後すぐロッドを元の位置へ戻してフォール(ステイ)に移行
🎥 動きのイメージ:
- シャクリで「カンカン」と跳ね上げる
- すぐに糸ふけを取って、ラインを軽く張った状態で止める
フォール(ステイ)の時間
🐙 なぜ重要?
→ アオリイカは止まっているエギに反応して抱いてくる。つまり、シャクリよりフォールのほうが重要!

風や潮の流れが強い時は、長めにステイしてエギをしっかり見せるのが有効
釣れるシャクリとフォールの黄金リズム

② ティップを見る集中力
特に「ステイ中のわずかな変化」を見逃さない意識が大切。
アタリの9割は「ステイ中」にティップに出る
→ つまり、集中を切らすとその瞬間を見逃す!
👀 集中力を高める具体的な方法
① ロッドの先端に視線を固定する「集中視点」技術
- ステイ中はティップ以外見ない。
- 周囲の風景や魚探ではなく、「自分と穂先の世界」に集中。
- ロッドとティップの角度を30~45度に固定すると見やすい。
② 身体を安定させる
- 揺れる船上では体のバランスも集中力に影響。
- ロッドをしっかり支え、ひじや脇を締めてブレを抑える。
- 両足をやや開いて「踏ん張る姿勢」をとると◎。
③ ラインテンションを保つ
- ラインがフケているとティップにアタリが出にくい。
- シャクリ後は必ず軽くテンションをかけたままステイ。
- ティップがピンと張った状態で見ることで、変化を感知しやすい。
④ 釣れていないときこそ集中を切らさない
- 釣れない時間=最も集中力が落ちやすいタイミング。
- でも、実際はその時に「突然の一杯」がくることが多い。
- 「1回1回のステイに全力」を意識する。
⑤ 周囲の音や話に注意しすぎない
- 仲間との会話に気を取られるとティップを見逃します。
- 話すのはシャクリの合間に。ステイ中は**“一瞬の勝負”に集中**。
③ 適切なエギの選択
重さやカラーの使い分けで釣果は変わります。
特に初心者には【30g〜40g】のスタンダードなエギが扱いやすいです。
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④ フォール中のラインテンション管理
ラインを張りすぎず、緩ませすぎず、自然に沈める感覚を養うこと。
⑤ 潮の流れ・風の方向を意識した立ち位置
「どの方向にエギが流されているか」まで考慮できれば、プロの仲間入りです。

まとめ:釣れる人は基本を徹底している

ティップランエギングは、繊細だけど奥深い釣りです。
「着底を確実にとる」「正しいシャクリ」「ティップに集中する」「状況に応じたカラーローテと重さの調整」――
どれもシンプルに見えて、ひとつひとつに意味があり、釣果につながる要素ばかりです。
釣れる人と釣れない人の差は、特別なテクニックよりも「基本をしっかりやっているかどうか」。
今日紹介した5つのテクニックを意識して実践すれば、きっとあなたもアオリイカとの距離がぐっと近づくはず!
ぜひ現場で試してみてください。
次に釣れるのは…あなたかもしれません!